平安時代より京の都では、薬師詣りが盛んに行われていました。
特に、信仰を集めた十二か寺のお薬師さまに、無病息災、当病平癒、厄難消除、所願成就などの願をかけて、順に巡る風習がありました。
江戸時代の「薬師霊場記」にその様子が詳しく書かれています。
霊場の呼び名と札所も時代によって変わり、江戸時代の天明の頃には、現在の十二か寺になったようです。薬師十二所参り、都十二薬師、洛陽十二薬師等とも呼ばれていますが、同じ巡拝信仰です。
霊場会としては、約80年の中断の後、平成24年5月12日に新たに復興し、みなさまのご参拝をおまちしております。
令和6年4月1日より、次の通り改定いたしました。何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
1冊、1,700円に改定させていただきます。何卒ご了承の程、宜しくお願い致します。
京都唐長製唐紙、瓢箪唐草(ひょうたんからくさ)を使用した朱印帳を各札所(東寺、地福寺除く)にて販売しています。
各札所にて1色の販売となりますので、すべてのお色を揃えるには10ケ寺訪れていただく必要があります。
また、唐紙は傷つきやすい素材ですので、カバーをお使いになることをおすすめいたします。
下記に色見本と販売札所を記載していますので、お確かめください。
尚、数に限りがありますので、お早めにお求めください。
1冊3000円です。
唐長とは
400年の歴史がある1624年創業の唐長には、主に江戸時代に開板された650種に及ぶ唐紙板木が唐長板木蔵に収蔵されている。これら殆どの板木には縁起文様が彫られていて、その文様のルーツは紀元前の西ヨーロッパの文様に繋がる。
唐長はそれらの歴史的文様を和紙に写し取る仕事である。そして、その文様を写し取られた和紙を唐紙と言う。
その唐紙は襖、屏風、壁紙、作品類、或いはサンクスカードや便箋などに形を変えて今の時代にも多くの顧客の要望にお応えしている。
唐長十一代目当主
瓢箪唐草 開板 江戸中期 茶方 町家好み
今回使用した「瓢箪唐草」は、千成瓢箪と呼び名があるように縁起のよい瓢箪を小柄に散りばめて、限りなく広がる唐草を絡めた尚一層、縁起を高めた文様で、いかにも江戸期の茶人好みである。
主として襖に多く使われて来たが、最近では小柄のよさを活かした小物など用途は広がる。